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30年後も青春は続くらしい

- 音楽に年齢は関係なかった -

市民吹奏楽団「ウインドメーカーズおおや」

Maho, Rina, Airi, Yuika, Michika, Riko

■ みなさんは市民吹奏楽団「ウインドメーカーズ」のメンバーですよね。

  どんなグループですか?

 

 ウインドメーカーズはメンバー40人弱の養父市の吹奏楽グループです。年齢層はいろいろで、40〜50代が多いみたいです。その中で、一番下っ端なのが私たちの高校生世代。高校生は全員で8人。うち2人は男の子です。

 練習は週に1回、大屋町内の公民館で夜に2時間半ほどやっています。発表会は、年に1度の定期演奏会のほか、地域のお祭りや敬老会での演奏など細かいイベントも含めて年に10回ほど。それに向けて日々練習しています。

 

■ 年齢層が幅広いグループなんですね。

   ウインドメーカーズに入ろうと思ったきっかけは?

 

 中学校時代の吹奏楽部の顧問の先生がメンバーにいて、卒業後にその人に連れられて参加したって人が何人か。あとは、自分の親が参加している人とか。地域のイベントでウインドが活躍しているのを見て、憧れて入った子もいます。

 

■ ウインドメーカーズに入ってみてどうですか?どんなとこが楽しい?

 

 最初は、大人が多いし上手に吹けないとダメかなあと思っていたけれど、思ったよりも気で温かい雰囲気でとても居心地のいいグループでした。私たちみんな、高校でも吹奏楽部に入っていますが、学校とは違って自由に吹けるのが楽しいです。好きな楽器をやらせてくれるのもいい。学校で演奏できない曲、ここで知る曲もたくさんあって、新しい曲に出会えて演奏できて楽しいですね。学校より大人数で吹けるのもいい。楽しいことがどんどん出てきます(笑)。

 それと、ウインドの一番の魅力はやっぱり一緒にやっている大人たちですかね。ウインドには面白い大人、ノリのいい大人がたくさんいるんです。例えば、やたら仮装が好きな人がいて、コンサートの時になぜかドラえもんになったり(笑)。それとか、本番で楽器の演奏じゃなくて歌ったり踊ったりする人もいます(笑)。練習中も和気あいあい。憧れていた大人たちがふざけているのを見て、あ〜いい場所だな、楽しい場所だなって思います。でも、やる時はメリハリがあって、一人一人音楽に対する想いが強くてかっこいいなって思います。楽器の経験も豊富なので、その人たちの楽器の音を聴けるのも勉強になります。教えてもらえてありがたい。そんな中で、年齢に関係なく「もっと前に出て吹いて〜」とか頼りにされている感じも嬉しいです。尊敬できる大人に囲まれて、みんなでワチャワチャ意見を出し合って、家族みたいに過ごせる時間が気に入っています。

 

■ 高校を卒業したら養父市から出る子が多いみたいですね。ウインドも卒業ですか?

 

 そうなんです。大学に行くとなると養父市を出ないといけない。けど、里帰りした時には顔を出して一緒に演奏したい。むしろ、帰れる時には帰ってきて参加したいし、定期演奏会めがけて帰ってきて演奏したいって子もいます。同じパートの人から「帰ってきた時には一緒に演奏しよう〜」って声をかけてもらえるのもありがたいですね。養父市を出てもずっとウインドと関わり続けたいというのが私たちの気持ちです。

 

■ 今後、ウインドでやってみたいことは?

 

 私たちが、面白い大人たちによくしてもらったように、年下の子が来てくれたら同じように温かい空気感で迎えたいです。ウインドの大人たちが私たちの目標。ノリのいい大人になりたいですね(笑)。

 世代を超えて一緒に楽しい音楽を作って、音楽に触れてこなかった人にも演奏を聴いてもらって「この曲よくね?」みたいに感じてもらえたら最高です。

 

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